(PHP 7, PHP 8)
random_bytes — 暗号学的にセキュアな、ランダムなバイト列を生成する
等確率に選ばれるランダムなバイト列を含む、指定された長さ length
の文字列を生成します。
返されるバイト列は完全にランダムに選ばれるため、 結果の文字列は印字できない文字や、 不正な UTF-8 のシーケンスとなる可能性があります。 よって、転送したり表示したりする時にはエンコードが必要かもしれません。
この関数が生成するランダムな値は、すべてのアプリケーションに対して適切です。 たとえば暗号化キーのような、長期間使うシークレットが挙げられます。
この関数が使う不規則性のソースは、優先度順に以下のとおりです:
Linux: » getrandom(), /dev/urandom
FreeBSD >= 12 (PHP >= 7.3): » getrandom(), /dev/urandom
Windows (PHP >= 7.2): » CNG-API
Windows: » CryptGenRandom
macOS (PHP >= 8.2; >= 8.1.9; >= 8.0.22 CCRandomGenerateBytes がコンパイル時に利用可能な場合): CCRandomGenerateBytes()
macOS (PHP >= 8.1; >= 8.0.2): arc4random_buf(), /dev/urandom
NetBSD >= 7 (PHP >= 7.1; >= 7.0.1): arc4random_buf(), /dev/urandom
OpenBSD >= 5.5 (PHP >= 7.1; >= 7.0.1): arc4random_buf(), /dev/urandom
DragonflyBSD (PHP >= 8.1): » getrandom(), /dev/urandom
Solaris (PHP >= 8.1): » getrandom(), /dev/urandom
注意: この関数は PHP 7.0 で追加されたものですが、PHP 5.2 から 5.6 までのバージョンで使える » ユーザーランドの実装 も公開されています。
length
返すべきランダムな文字列の長さをバイト単位で指定します。
1
以上でなければなりません。
暗号学的にセキュアなランダムなバイト列を含んだ文字列を返します。
length
が指定されると、
Error がスローされます。
バージョン | 説明 |
---|---|
8.2.0 | CSPRNG が失敗した場合に、 Random\RandomException をスローするようになりました。 これより前のバージョンでは、Exception をスローしていました。 |
例1 random_bytes() の例
<?php
$bytes = random_bytes(5);
var_dump(bin2hex($bytes));
?>
上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。
string(10) "385e33f741"